たんぽぽハウスの常連客2

たんぽぽハウスには常連客が多い。
最近は、ありがたいことに
新規のお客様もたくさん来て頂いている。

しかし、それらには明らかな差がある。
常連か新規かは一目瞭然だ。

例えば、4月。
スーツに袖を通す若者を見たときに、
それが新入社員かどうか、
特に社会人のあなたは分かることでしょう。


それと同じ。
もしくは、それよりも分かりやすい。


たんぽぽハウスの常連は
常にシビアな戦いの場に身を置いている。
※前回記事:たんぽぽハウスの常連客1

表情は険しく、
動きに無駄がない。

辺りの空気は張り詰め、
パトカーのサイレンさえも、
もはや彼らの耳には届かない。

臍下丹田に意識は集中され、
呼吸は細く長く続けられる。

半目に開けられた目は視線を一定に保ち、
素早く正確にラックの商品情報を脳に送り込む。

脈は早くも遅くもない。
身体が滞りなく動き、
かつ活発に思考できる最適の状態だ。

品出しのスタッフには脊髄で反応する。
自分好みの商品が出てくるかどうかは
空気の流れで分かる。
説明は難しいが、
空気の色・香りが微妙に変わるのだ。

その変化を。
彼らは、掴む。

肩・肘の関節を無駄なく動かし、
最短距離でラックの洋服をつかむ。

強すぎず、弱すぎない。
最適な握力を経験から知っている。

掴んだ商品を買い物かごに入れる時、
すでに視線は次の商品探しへと向かっている。

勝負の世界で生きる
人間の生き様が、ここにある。

恐らく、
水面に商品ラックが
並べられていたとしても、
彼らは地上にあったときと
何ら変わりなく買い物をすることだろう。


波紋も立てず。
ただ、静かに。


一方。
新規の客である。


表情はだらしなく、
動きも無駄だらけ。
友人と来ることも多く、
世間話をしている。

身体の重心は一定ではなく、
思考もまた定まっていない。

キョロキョロと店内を見まわし、
服1点1点への集中力が乏しい。

スペースを広くとり、
スタッフや常連客の動きを妨げ、
しばしば、ぶつかる。

店内の流れは当然つかめない。

なんとかお気に入りを見つけられる場合は
まだ良いが、大して商品を見ることもなく、
「良いの無いわ」
などと言って
短時間で帰ることもしばしば起こる。


悪いことではない。
お店が対応すれば良いことなのだ。


たんぽぽハウスは
なるべく多くの人に利用してもらいたい。
その為に、料金を低単価に設定している。


多くの人々が来る。
各々がそれぞれに楽しむ。

それを実現する。

世界は続く。
共生の道を探る。

平和の足掛かりを、
ここ、たんぽぽハウスから。


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2019年05月19日