増税後値上げしない本当の理由①

2019年10月1日。
消費税増税の日となりました。

ただ、たんぽぽハウスは値上げをしません。
105円のままです。

参考記事:105円のまま

これは、大変なことだと思います。

この決断に至ったのは
お知らせしたとおり、
多くのお客様に楽しんで頂きたい、
という気持ちもあります。

しかし実は、
他にもいくつか理由があったのです。

何回かに分けて
それを紹介していきたいと思います。

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ある難病を患った少年がおりました。

手術をすれば治る可能性はあるのですが、
それはとても大変なもので、
少年は手術を受けることを嫌がっていました。

少年が元気な時に好きだったのは、
たんぽぽハウス。

いつも母と一緒にお店を訪れ、
毎回、105円の服を自分で選び、
買ってもらうのが彼の楽しみでした。

ふとしたきっかけで話を聞いた
たんぽぽハウスは、
少年の元にお見舞いに向かいました。


病院のベットの上。

浮かない表情の少年も
たんぽぽハウスを見た瞬間ぱっと明るい表情に。

「たんぽぽハウスだ!!
 本物のたんぽぽハウスだ!!」

少年は大層喜びました。


天気の話や野球の話を少しした後、
たんぽぽハウスは尋ねました。

「手術を受けないのかい?」

と。

「・・・恐いんだ」

少年は答えました。



しばしの沈黙ののち。

「じゃあ、もし」

たんぽぽハウスは口を開きます。


「じゃあ、もしたんぽぽハウスが
 消費税が増税されて10%になっても、
 今までと変わらず105円で
 古着を販売し続けたら
 君は手術を受けるかい?」

「105円って!!
 そんなこと出来るわけない!!
 今ですら安いのに消費税が10%になっても
 値上げしないなんて、できっこない!!
 できっこないよ!!」

少年は声を荒げます。


「もし、出来たら?」

たんぽぽハウスは優しく問いかけます。



「・・・恐くないの?」

少年は目を伏せたまま、つぶやきました。


「恐いさ。」

たんぽぽハウスは続けます。

「これはとんでもない挑戦なんだ。
 もしかしたら、失敗するかもしれない。
 でも、やるんだ。それでも、やるんだ。」


少年は顔を上げ、
たんぽぽハウスの方を真っすぐな瞳で
見つめています。


たんぽぽハウスは、
改めて問いかけました。

「君は、どうする?」




月日は流れ、2019年10月1日。

たんぽぽハウスは値上げをせずに
昨日までと同じように店を開けました。


そうして、今日も。
少年が来るのを、ずっと待ってる。

2019年10月01日